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2017年のこの時代に

また一匹犬が死んだ。 

元気な犬だったから尚更キツイ。

陰口のようだしこれをいっても誰も救われないし私が口を出すことじゃないし、小学校の帰りの会みたいな感じになるので近しい人が誰もみてないところで非実存の犬のお葬式をする。ここが私の知ってる世界のはじっこなので。

 

 

 

 

 

 

 

前からストーリーとかで匂わせてたし、「みんなに嘘をついているみたいで嫌だ」とも言ってたし、新しい彼氏ができて浮かれてて報告と兼ねる感じでサラッとしてて、前から知ってた側の人間は(あ~言ったんだ~)ぐらいしにか思っていなかったけど、回りの反応にショックを受けた。友達本人もそれを知っていた。

  

「おれ知らなかったからあいつに『おいオカマ』とか言っちゃったよ~」「アイツはガチだよ」「気持ち悪い」

 

 

本来なら普遍的に全開でなくてはいけない扉が、やっとだんだん開かれてきたこの2017年も終わろうとしている現代に何をいってる、20代。

言語化できない感情で、犬のリードは放たれた。大きく分けると「怒り」のジャンルだけどよく分からない。悲しさとか絶望と青汁とせんぶり茶をまとめてシェイクして飲んだような気分。その差別みたいな思想を声を大にして言う意味が分からないし、自分の器のちいささを露呈して何が楽しいんだ。気持ち悪い。これを言った人間全員に一生幸せになれないように呪いをかけた。一生忘れない。本人の耳に届いてほしくない。でもこの言葉をかけた人間は彼とも仲良くないしまあそういうことを言う魂の位が下のほうの人たちなので別にまあそうだろうな、で終わるけど、

しっかりしてて優しくてちゃんとした友達の発した「せめてバイになればいいのに」という言葉で犬は死んだ。もう野原を走ることはない。そのとき何も言えなかった自分にも不甲斐ないし、大好きだった友達のことも無になってしまった。一昨日言われたたった13字が消化できずにずっと胃の中で燻ってる。今日スト缶のスト缶を飲んだってのもあるかもしれない。

ちゃんとした人間でもこういうことを言うんならもう世論はそういうことなんだろう。早く全てに火を放ちたい。私が魔王だったらこういうときに世界を滅ぼすんだろうな。ゴミみたいな世界。どうでもよくないか?相手の恋愛対象なんて。彼のことが好きだったわけでもなかろうし。しかもこんな言葉を言ってる人は全員本人と仲良くないし。

 

彼は一個年上だから今年で卒業する。もちろんサークルの卒業コンパはあるけど、来ないだろう。だから二人だけでご飯をたべてお酒を飲んで大きなお花をプレゼントしようと思う。

 


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