あさくら画廊はギャルの小腸
同じ地区に住んでいる、ボード乗りに聞いたら中指たてられるのは普通らしい。
笑っちゃうぐらいの治安の悪さ。
お酒を飲んじゃって寝れないので、あさくら画廊に行ったときの話をします。
綾瀬の奥の竹ノ塚駅にある一軒家をまるまる改造した画廊?アミューズメントパーク?みたいなところ。
住宅街にいきなり出てくるどぎついピンクが目印です。
竹ノ塚は90年代の風貌の女性(バンダナ)が印刷された看板や広い空、錆び付いた踏切など非常に情緒に溢れた町です。すれ違う自転車乗りは必ず手を離していた。
入り口に近づいてみると、ホコリを被ったピンクのあれこれでしっかりと作り込まれているのがわかる。
「ちんとんてんしゃんとどこまでも」
ファンシーなキャラクターとともに、目玉とか脳ミソなどのグロテスクなものが目立ってる。
中に入って行くと2階のアトリエで絵を描いてらっしゃった家主の辻さんが電気をつけてくれて解説してくださります。入場料は学生無料、大人は1000円。この入場料も観覧希望者が多くなってしまったからとった措置なんだよね~とおっしゃっていた記憶がある。
名前を知ってる理由は、入って初っぱなの玄関の仏壇に免許証がおいてあったから。証明写真のバックは普通の水色でした。なんも怖くないのか。
おうちのなかはどこもかしこもピンクピンクピンク。小腸ってこんな感じかな~という気持ちになれる不思議な空間。人間でありながらこんなに手軽に食物の気持ちになれるなんて...
おめめがキラキラのキャラクターの他にもいくつもあるリアルな女の子のどでかい作品は、「ポップティーンやランズキを参考にしている」とのこと。ギャルなの?
ちなみに辻さん、風貌はスキンヘッドに帽子にメガネ。あとスカジャンのようなものをお召しになられ、声も低いので冷たい印象がありますが、質問したらなんでも答えてくれて笑ってくれる暖かい人です。
屋上に上がったとき、銀フレームの眼鏡がキラキラ。ご自分でデコったらしい。ギャルなのかも。
屋上には素数が敷き詰められていて、朽ち果てそうなジャングルジムとブランコ滑り台、あとお茶会セットが置いてあります。雨風のお陰で落ち着いた色味の素数は不安になってきます。あと一歩間違えたら死にます。柵とかないので。
隣の家から子供をよぶ声がしたので返事をした。辻さんはそっと「小学校であさくら画廊に寄っちゃいけないという旨のプリントが配られている」とつぶやいた。
なんかガラスとか割れていたしそりゃそうか。
はてな動画貼れないみたいなので諦めましたが滑り台もカントウイを着るタイプの奴隷が回すよくわからないやつもある。中にはいったら辻さんがまわしてくれるのなんで?
飾ってある(置いてある?)作品はどれも購入可能。
しかも1000円からでよくわからないくらい安い。小さなイラストを買いました。
一時ゴッホに影響を受けていたらしくそれを感じされる作品や、手作り神社や血みどろプーさんなどが家一軒に押し込められてて不思議な空間。
実家にも同じような家をつくってほしいと言ったら「何色がいい?」ときかれたのでキミドリを所望しました。そこの決定権をくれるんだ。
個人的には台所のゴミ箱に卵のからや、アトリエに14こいりのキリチーズが置いてあったのが一番アートっぽかった。ゴリゴリの生活感。
最近はタトゥーシールを貼って就活をしている。今度はジャグアタトゥー(2週間で落ちる)のインクをもって腕に可愛いイラストを描いてもらおうかな。